ポケモンの技「いばる」は、英語では Swagger。
いばる → Swagger
日本語の「威張る」は、 偉そうな態度をとったり、 自分の強さや立場を見せつけたりすること。
英語の swagger も、 自信たっぷりに、少し偉そうに見えるような歩き方や振る舞いを表す。
かなり相性のいい組み合わせである。
swagger は「威張って歩く」
swagger の代表的な意味は、 自分が重要な人物であるかのように、自信満々に歩いたり振る舞ったりすること。
He swaggered into the room.
→ 彼は威張ったような態度で部屋に入ってきた。
日本語の「威張る」と違って、 swagger は特に 歩き方や身体の動きに出る態度 をイメージしやすい語である。
名詞の swagger は「自信満々な態度」
swagger は名詞でも使える。
He walked with a swagger.
→ 彼は自信満々な歩き方をしていた。
この場合の swagger は、 「威張った歩き方」「自信たっぷりの態度」のような意味になる。
swagger(動詞)= 威張るように歩く・振る舞う
swagger(名詞)= 自信満々な歩き方・態度
swagger はいつも悪い意味とは限らない
ここは少しおもしろいところである。
swagger には 「偉そう」「生意気そう」というニュアンスが出ることもあるが、 現代英語では、 単純に 自信に満ちた雰囲気やスタイル を表すこともある。
The team played with swagger.
→ そのチームは自信に満ちたプレーをした。
つまり、 日本語の「威張る」よりも、 文脈によっては少し肯定的に使える幅がある。
「堂々としている」と「偉そう」の境目にいる単語、 くらいに考えると分かりやすい。
日本語の「威張る」は「偉そうにする」
日本語の「威張る」は、 威勢を張って偉そうにすることを表す。
人に威張る
手柄を威張る
英語にすると、 文脈によって swagger だけでなく、 act big、 boast、 brag などが使われることもある。
つまり「いばる = swagger」と いつでも一語で置き換えられるわけではない。
ただ、 偉そうな態度を見せる という部分ではかなり近い。
ゲームでは、相手を強くしながら混乱させる
ゲームでは Swagger を受けたポケモンは、 Attackが2段階上がる一方で、混乱する。
相手に使えば、 相手を強くしてしまう代わりに混乱させる、変わった技である。
しかし混乱によって、 相手が思いどおりに動けなくなる可能性も生まれる。
さらに、 混乱しない特性を持つ味方へSwaggerを使い、 Attack上昇だけを利用する という戦術も存在する。
「お前は強いぞ」と持ち上げて、 その勢いで相手を混乱させるような技と考えると、 「いばる / Swagger」という名前の雰囲気がかなり見えてくる。
カードの「いばる / Swagger」はエネルギーを落とす
カードでは、 ゲームとは別の効果を持つ「いばる / Swagger」もある。
たとえばズルッグの「いばる」では、 コインがオモテなら 相手のバトルポケモンについているエネルギーを1個トラッシュする。
英語版Scraggyの Swagger も、 同じようにコインが表なら、 相手のActive PokémonからEnergyを1枚捨てる。
ゲームでは「能力を上げつつ混乱」、 カードでは「相手のエネルギーを落とす」。
具体的な効果はかなり違うので、 媒体ごとに分けて覚えた方がよい。
swagger と boast は何が違う?
「威張る」「自慢する」に近い英語として、 boast もある。
boast は、 自分の能力や持ち物、成果などを 言葉で自慢することを表しやすい。
He boasted about his success.
→ 彼は自分の成功を自慢した。
一方 swagger は、 何を言うかよりも、 歩き方や態度そのものに自信が出ている イメージが強い。
boast → 言葉で自慢する
swagger → 態度や歩き方で自信を見せる
もちろん実際の用法には重なりもあるが、 この違いを押さえると使い分けやすい。
brag はもっとくだけた「自慢する」
brag も 「自慢する」という意味の基本語。
Stop bragging.
→ 自慢するのはやめて。
boast とかなり近いが、 brag は会話でよく使われ、 「自慢ばかりしている」という否定的な響きが出やすい。
swagger は、 brag のように「自慢話をする」ことではなく、 全身から自信がにじみ出ている ような感じである。
語源には「揺れる」がある
swagger は16世紀ごろから記録されている語で、 Etymonlineでは、 「揺れる」を表した古い swag と関係する可能性が示されている。
もともと、 体を揺らすように 生意気そうに歩く姿から、 「威張って歩く」「自信満々に振る舞う」 という意味になったと考えると覚えやすい。
シェイクスピア作品にも早い使用例があるとされる。
まとめ
ポケモンの「いばる」は英語で Swagger。
swagger
→ 威張るように歩く・振る舞う
→ 自信満々な態度
→ 堂々とした雰囲気
一方、
boast / brag
→ 自分のことを言葉で自慢する
という違いがある。
ゲームでは相手のAttackを上げながら混乱させ、 カードでは相手のエネルギーを落とす効果として使われる。
「偉そうに自信を見せる」 という中心イメージをつかめば、 ポケモンの技名から一般英語まで一気につながる単語である。