ポケモンの技「リサイクル」は、英語でも Recycle。
リサイクル → Recycle
日本語でもよく聞く言葉だが、英語のrecycleは基本的に動詞で、「廃棄物を処理して、使える材料としてもう一度利用する」という意味を持つ。活動や仕組みを名詞で表すときは、recyclingがよく使われる。
ゲームでは、一度使ってなくなった持ち物を、もう一度持たせる技である。「使う → なくなる → 戻って再び使える」という循環が、recycleの名前と重なる。
ゲームでは、消費した持ち物を取り戻す
「リサイクル」は、使用者がそのバトル中に消費した持ち物を取り戻し、再び持っている状態にするノーマルタイプの変化技である。
分かりやすい例が、使うとなくなるきのみ。きのみを消費した後に「リサイクル」を使えば、そのきのみを取り戻せる。もう一度条件を満たして消費すれば、再び効果を受けられる。
持ち物を消費する
↓
Recycleで取り戻す
↓
再び持ち物として使える
「なげつける」などによって自分で消費した持ち物も対象になりうる。大切なのは、以前持っていた物なら何でも戻るのではなく、ゲーム上で使用・消費された持ち物を回収する技だという点である。
奪われた物や落とされた物は戻らない
相手の「どろぼう」で奪われたり、「トリック」で別のポケモンへ渡ったりした持ち物は、消費されたわけではない。そのため、「リサイクル」で取り戻す対象にはならない。
「はたきおとす」で失った物、「やきつくす」で破壊された物、割れた「ふうせん」も同じように戻せない。日常語ならどれも「なくなった」と言えるが、技の判定では消費したか、別の理由で失ったかが区別されている。
今すでに持ち物があると失敗する
使用者がすでに別の持ち物を持っている場合、「リサイクル」は失敗する。消費した記録がない場合も、取り戻す物がないので成功しない。
現在の仕組みでは、複数の持ち物を消費しても記録されるのは直前の一つ。交代して場を離れても、そのポケモンが消費した記録は残る。
第3・第4世代では、消費した持ち物の記録がポケモン本人ではなく場の位置に結びついていた。第5世代以降は使用したポケモンごとに記録されるため、交代をまたいでも本人が取り戻せる。細部は変化してきたが、「使った持ち物を再び使えるようにする」という中心は共通している。
日本語では名詞、英語では動詞になりやすい
日本語では「リサイクルに出す」「リサイクルを進める」のように、活動や仕組みを表す名詞として使うことが多い。
英語では、recycleは「再生利用する」という動詞として使うのが基本である。
We recycle paper, glass, and plastic at school.
→ 学校では紙・ガラス・プラスチックを再生利用しています。
活動そのものならrecycling。
Please put the cans in the recycling bin.
→ 缶はリサイクル用の箱に入れてください。
recycling binは「資源回収箱」、recycling centerは「リサイクル施設」。日本語の「リサイクル」に近い名詞を作りたいときは、recyclingが自然な場面が多い。
recyclableは「再生利用できる」
recyclableは、「リサイクル可能な・再生利用できる」という形容詞である。
This package is made from recyclable material.
→ この包装はリサイクル可能な素材でできています。
語尾の-ableは「〜できる」。ただし、recyclableと表示されていても、実際に回収・処理できる物は地域の設備や分別ルールによって異なる。「可能な」という語の意味と、「必ず再生利用される」という結果は同じではない。
recycle・reuse・reduceの違い
環境に関する3Rでは、reduce, reuse, recycleが一緒に使われる。それぞれが表す動作は異なる。
reduce → 使う量やごみの発生を減らす
reuse → 同じ物を、そのままもう一度使う
recycle → 使用後の物を処理し、材料として再び使えるようにする
reuse a containerなら、容器を洗うなどして同じ形のまま再使用する。recycle plasticなら、使用済みプラスチックを回収・処理し、新しい材料や製品へつなげる。reduce wasteなら、そもそも出るごみを少なくする。
We reuse these containers to reduce waste.
→ ごみを減らすため、この容器を再使用しています。
実際の使い方には重なる部分もあり、recycleが「別の目的で使い直す」という広い意味で使われることもある。それでも、3Rを比べるときは「減らす」「同じ物を再使用する」「材料として再生する」と分けると理解しやすい。
wasteは「ごみ」だけではない
wasteは名詞で「不要になった物・廃棄物」を表すほか、「時間やお金のむだ」という意味もある。動詞なら「むだにする」。
Recycling can reduce the amount of waste.
→ リサイクルは廃棄物の量を減らすことができます。
Don't waste water.
→ 水をむだにしないで。
reduce wasteのwasteは「廃棄物」でも「むだ」でも読める文脈がある。物を捨てる量を減らすことと、資源をむだにしないことが一つの表現につながっている。
re- + cycleで「循環へ戻す」
recycleは、再びを表すre-と、循環・一連の繰り返しを表すcycleからできている。直感的には「もう一度、循環に乗せる」と捉えられる。
英語では1920年代に工業材料を再び工程へ戻す語として使われ始め、のちに廃棄物を回収して使える形へ変える現在の環境用語へ広がった。recyclingも同じ時期から見られる。
同じRecycleが、ゲームでは一周して戻る
日本語名と英語名は、どちらも同じrecycleという語を使っている。ただし日本語では活動名としての「リサイクル」が身近で、英語では「再生利用する」という動詞の働きが前に出る。
技では、使って消えた持ち物が使用者の手元へ戻り、もう一度使えるようになる。材料を作り直す現実のリサイクルとは仕組みが違うものの、「役目を終えた物を循環へ戻す」というイメージで見ると、技の働きと英語の中心義がつながって見える。
まとめ
ポケモンの「リサイクル」は、英語でもRecycle。
recycle → 再生利用する
recycling → リサイクル活動・再生利用
recyclable → リサイクル可能な
reuse → 同じ物を再使用する
reduce → 量を減らす
waste → 廃棄物・むだ / むだにする
ゲームでは、そのポケモンが消費した直前の持ち物を取り戻し、再び持っている状態にする。すでに別の持ち物がある場合や、持ち物が奪われた・落とされた・破壊された場合は対象にならない。
日本語では名詞の「リサイクル」が身近だが、英語のrecycleは動詞。recycling、recyclable、reuse、reduceまで比べると、同じ「もう一度使う」に見える言葉の役割がはっきりする。