ポケモンの「ふういん」は、英語で Imprison。日本語は技や力を「封じる」イメージ、英語は何かを「閉じ込めて自由を奪う」イメージを前に出している。
ふういん → Imprison
imprisonは、もともと「人を刑務所へ入れる・閉じ込める」という動詞。prison、prisoner、imprisonmentとの関係を整理すると、技名がなぜ「使える技を閉じ込める」ように感じられるのかも見えてくる。
imprisonは「投獄する・閉じ込める」
imprisonは、人を刑務所へ入れる、自由に出られない場所へ閉じ込めるという動詞。受け身のbe imprisonedで使われることが多い。
He was imprisoned for five years.
→ 彼は5年間投獄されました。
実際の刑務所だけでなく、自由を奪われているように感じる状況を比喩的に表すこともできる。
The heavy snow made us feel imprisoned in the house.
→ 大雪のため、私たちは家に閉じ込められたように感じました。
imprisonは「鍵をかける」という一つの動作より、外へ出たり自由に行動したりできない状態にすることへ焦点を置く。
prisonは「刑務所」
prisonは、犯罪で有罪となった人などを拘束する施設、つまり「刑務所」を表す名詞。
She works in a prison.
→ 彼女は刑務所で働いています。
He was sent to prison.
→ 彼は刑務所へ送られました。
建物として数えるならa prison、服役という制度・状態を表すin prisonでは、通常prisonの前に冠詞を置かない。さらに、抜け出しにくい関係や状況を比喩的にa prisonと呼ぶこともある。
prisonerは「拘束されている人」
prisonerは、刑務所に入れられている人や、捕らえられて自由を制限されている人を表す。「囚人」だけでなく「捕虜」の意味にもなり、prisoner of warなら「捕虜」である。
The prisoners were allowed to write letters.
→ 囚人たちは手紙を書くことを許されました。
prisonは場所や拘束状態、prisonerはそこに拘束されている人。形はよく似ているが、建物と人を区別して覚えたい。
imprisonmentは「投獄・拘禁」
imprisonmentはimprisonの名詞で、人を投獄することや、自由を奪って拘束している状態を表す。
The crime can lead to imprisonment.
→ その犯罪は投獄につながることがあります。
prison → 刑務所・拘束状態
prisoner → 囚人・捕虜など拘束されている人
imprison → 投獄する・閉じ込める
imprisonment → 投獄・拘禁
im- + prisonで「刑務所の中へ」
imprisonのim-は、ここではin-「中へ」がpの前で形を変えたもの。prisonと結びつき、「刑務所の中へ入れる」という形になっている。
英語には古フランス語のemprisonerから入り、prison自体も「捕らえること・拘束」へつながる古い語をたどれる。現代の学習では、次の形で整理すると分かりやすい。
im-「中へ」+ prison「刑務所」
→ imprison「投獄する」
→ imprison + -ment
→ imprisonment「投獄」
prisonerは歴史的にはフランス語を経て英語に入った語だが、現代の形ではprisonと結びついた「拘束されている人」として覚えられる。
jailやconfineとはどう違う?
jailも、名詞で拘禁施設、動詞で「投獄する」を表せる。特にアメリカの制度上はjailとprisonを収容期間や運営主体で区別することがあるが、国・地域や日常会話によって使い分けは変わる。「jailは必ず短期、prisonは必ず長期」と絶対化しないほうがよい。
confineは「一定の場所・範囲にとどめる、制限する」という、より広い動詞。犯罪や刑罰でなくても使える。
The doctor told him to confine his activities to light exercise.
→ 医師は彼に、活動を軽い運動に限るよう伝えました。
imprisonは刑務所や自由の剝奪を強く連想させる。confineは場所や範囲を限定することが中心で、必ずしも刑罰を意味しない。
ゲームでは「使用者と同じ技」だけを封じる
現在のメインシリーズの「ふういん」は、エスパータイプの変化技。使用すると、相手側のポケモンは、使用者が現在覚えている技と同じ技を使えなくなる。
任意の技を一つ選んで封じる技ではない。たとえば使用者が「まもる」と「トリックルーム」を覚えていれば、相手側もその二つを使えなくなる。一方、使用者が覚えていない技には影響しない。
使用者の技
ふういん / まもる / トリックルーム / サイコキネシス
相手側
→ 同じ「ふういん」「まもる」「トリックルーム」「サイコキネシス」を使えない
→ それ以外の技は使える
ダブルでは相手側の両方に働く
効果は一体の相手へ付けるのではなく、使用者自身に「技を封じる状態」を作る。シングルでは目の前の相手、ダブルでは相手側の二体が、使用者と共通する技を使えなくなる。
相手が交代しても効果は終わらない。新しく場へ出た相手にも、使用者と共通する技があれば制限がかかる。相手の現在の一体だけを指定する技ではなく、使用者が場にいる間、相手側へ継続して働く仕組みである。
使用者が場を離れると解除される
「ふういん」は決まったターン数で切れる技ではない。使用者が場にいる間続き、使用者が交代するか、ひんしになって場を離れると解除される。
使用者自身は、自分が覚えている技を通常どおり使える。封じられるのは相手側の共通技であり、味方の技を止める効果でもない。
相手の使える技がすべて「ふういん」で止められ、ほかに選べる技がなければ、相手は「わるあがき」を使う。共通する技が一つだけなら、その一つだけが選べなくなる。
共通技がなくても、現在は発動する
第5世代以降は、技を使った時点で相手に共通技がなくても「ふういん」は発動する。すぐに封じる技がなくても、あとから共通技を持つ相手が交代で出れば、その技を使えなくできる。
第3・第4世代では、使用時に相手との共通技がなければ失敗した。この違いがあるため、過去作の説明を現在の作品へそのまま当てはめないようにしたい。また、現在でもレイドボスはこの制限を受けないなど、通常対戦とは異なる例外がある。
現在の技構成に合わせて封じる技も変わる
封じる対象は、「ふういん」を使った瞬間の技一覧だけに固定されるわけではない。使用者の現在の技構成を基準にする。
たとえば「ものまね」や「へんしん」などで使用者の技が変われば、相手が使えなくなる技も新しい技構成に合わせて変わる。細かな組み合わせは複雑だが、「使用者が今知っている技を相手側から締め出す」と考えると中心の仕組みをつかみやすい。
日本語は「力を封じる」、英語は「閉じ込める」
日本語の「封印」は、封をして印を付け、勝手に開けられないようにすることから、物や情報を隠したり、力・機能を使えないようにしたりする意味へ広がっている。
英語のImprisonは、日常の中心義では人を投獄し、自由を奪うこと。日本語の「封印」と英語のImprisonは一般語として完全な直訳関係ではないが、自由に使えない状態へ閉じ込めるというイメージで重なる。
ゲームでは技そのものが消えるのではなく、使用者と同じ技を相手が選べない。日本語は「技を封じる」機能、英語は「技を牢に閉じ込める」ような制限を連想させる名前として読むと分かりやすい。
まとめ
「ふういん」は英語でImprison。imprisonは投獄する・閉じ込める、prisonは刑務所、prisonerは拘束されている人、imprisonmentは投獄・拘禁を表す。
prison → 刑務所
prisoner → 囚人・捕虜
imprison → 投獄する・閉じ込める
imprisonment → 投獄・拘禁
ゲームでは、使用者が現在覚えている技と同じ技だけを相手側が使えなくなる。相手を一体選ぶのではなく、使用者が場にいる間は交代で出た相手にも働き、使用者が場を離れると解除される。
日本語は力や機能を「封じる」、英語は自由を奪って「閉じ込める」。二つの視点は、共通する技の使用だけを止める仕組みを、それぞれ違う比喩で見せている。