ポケモンには、 ほのお、みず、くさ、でんき、ドラゴン、フェアリーなど、 さまざまなタイプがあります。
そして、多くのポケモンは、 1つだけでなく2つのタイプを持っています。
たとえば、 リザードンは ほのお / ひこう、 ギャラドスは みず / ひこう、 マリルリは みず / フェアリー です。
では、なぜ複合タイプはおもしろいのでしょうか。
それは、 タイプ相性が 掛け算 で決まるからです。
この記事では、 ポケモンの複合タイプを、 数学の視点から整理してみます。
タイプ相性は倍率で考えられる
ポケモンのタイプ相性は、 倍率で考えることができます。
| 表示 | 倍率 | 意味 |
|---|---|---|
| ばつぐん | 2倍 | ダメージが大きくなる |
| 通常 | 1倍 | そのまま通る |
| いまひとつ | 0.5倍 | ダメージが半分になる |
| 効果なし | 0倍 | ダメージが入らない |
ここまでは、 単タイプでも同じです。
しかし、 複合タイプになると、 2つのタイプへの相性を掛け合わせます。
複合タイプでは、 「タイプ1への倍率 × タイプ2への倍率」で最終的なタイプ相性が決まる。
2倍と半減は打ち消し合う
まず、一番わかりやすいのは、 2倍と0.5倍が重なる場合です。
たとえば、 ある技が片方のタイプにはばつぐんで、 もう片方のタイプにはいまひとつだったとします。
2倍 × 0.5倍 = 1倍
つまり、 最終的には等倍になります。
これはかなり大事です。
片方のタイプだけを見れば弱点でも、 もう片方のタイプがその弱点を半減してくれると、 結果として普通のダメージに戻ることがあります。
これが、 複合タイプの 弱点を打ち消す という考え方です。
2倍と2倍が重なると4倍弱点になる
逆に、 両方のタイプが同じ技を弱点としている場合もあります。
この場合は、 2倍と2倍を掛けます。
2倍 × 2倍 = 4倍
これが、 よく言われる 4倍弱点 です。
たとえば、 みず / ひこうタイプは、 でんきタイプの技が4倍弱点になります。
みずタイプはでんきが弱点。
ひこうタイプもでんきが弱点。
だから、 でんき技に対しては、
2倍 × 2倍 = 4倍
になるわけです。
4倍弱点はかなり大きいです。
ダメージ計算式の話で見たように、 タイプ相性はダメージを大きく変えます。
そのため、 4倍弱点を持つポケモンは、 そのタイプの技にかなり注意する必要があります。
半減と半減が重なると4分の1になる
反対に、 両方のタイプが同じ技を半減できる場合もあります。
この場合は、 0.5倍と0.5倍を掛けます。
0.5倍 × 0.5倍 = 0.25倍
つまり、 ダメージは4分の1になります。
これを 4分の1耐性 と呼ぶことがあります。
たとえば、 ほのお / ひこうタイプは、 むしタイプの技をかなり軽く受けられます。
ほのおタイプはむしを半減。
ひこうタイプもむしを半減。
だから、 むし技に対しては、
0.5倍 × 0.5倍 = 0.25倍
になります。
4倍弱点が大きなリスクなら、 4分の1耐性は大きな強みです。
0倍が入ると最終的に0倍になる
もう1つ大事なのが、 効果なし です。
タイプ相性で0倍が入ると、 ほかのタイプへの相性がどうであっても、 最終的には0倍になります。
2倍 × 0倍 = 0倍
0.5倍 × 0倍 = 0倍
0を掛けると0になる。
これは数学としても自然です。
たとえば、 ひこうタイプはじめん技を受けません。
そのため、 ひこうタイプを含む複合タイプでは、 じめん技が無効になることがあります。
ただし、 特性や持ち物、技の効果などによって変わる場合もあるので、 ここではあくまでタイプ相性だけを見ています。
タイプ相性では、0倍があると最終倍率も0倍になる。 複合タイプの無効耐性は、数学的には「0を掛ける」と考えられる。
複合タイプの強さは「弱点の打ち消し」にある
複合タイプの防御相性を考えるとき、 大事なのは 弱点が増えるか、打ち消されるか です。
たとえば、 片方のタイプの弱点を、 もう片方のタイプが半減してくれると、 その弱点は等倍になります。
2倍 × 0.5倍 = 1倍
これは、 防御面ではかなり大きな意味を持ちます。
単タイプなら弱点だった攻撃を、 複合タイプになることで普通に受けられるようになるからです。
逆に、 両方のタイプが同じ弱点を持っていると、 4倍弱点になります。
2倍 × 2倍 = 4倍
つまり、 複合タイプは、 ただタイプが2つあるから強いわけではありません。
2つのタイプが、 お互いの弱点をうまく補い合っているかどうかが大切です。
次は「どの複合タイプが優秀か」を考えられる
ここまで見ると、 複合タイプの強さを数学的に比べられそうです。
たとえば、 次のような指標を作ることができます。
- 弱点はいくつあるか
- 4倍弱点はあるか
- 半減できるタイプはいくつあるか
- 無効にできるタイプはいくつあるか
- 18タイプから攻撃されたとき、平均で何倍くらい受けるか
このように考えると、 「なんとなく強そう」 ではなく、 数値を使って複合タイプを比べることができます。
たとえば、 はがね / フェアリーは、 弱点が少なく、 耐性や無効も多い優秀な複合タイプとして知られています。
また、 ノーマル / ゴーストのように、 弱点の少なさで見るとかなり特殊な複合タイプもあります。
こうしたタイプを、 数学的な指標で比べていくと、 ポケモンのタイプ相性がかなりおもしろく見えてきます。
今回のまとめ
今回は、 ポケモンの複合タイプを、 タイプ相性の掛け算として考えました。
- 複合タイプでは、2つのタイプへの相性を掛け合わせる
- 2倍×0.5倍=1倍なので、弱点が打ち消されることがある
- 2倍×2倍=4倍なので、4倍弱点になることがある
- 0.5倍×0.5倍=0.25倍なので、4分の1耐性になることがある
- 0倍が入ると、最終的な倍率も0倍になる
複合タイプの強さは、 単にタイプが2つあることでは決まりません。
大切なのは、 2つのタイプがどのように組み合わさっているかです。
片方の弱点をもう片方が打ち消してくれるなら、 防御面ではかなり優秀な組み合わせになります。
逆に、 同じ弱点が重なると、 4倍弱点という大きなリスクになります。
つまり、 ポケモンの複合タイプは、 掛け算で考えるとかなり見通しがよくなります。
次はこの考え方を使って、 「どの複合タイプが防御面で優秀なのか」 を数値で比べることができます。