ポケモンの「メロメロ」は、英語で Attract。attractは、人や注意、関心などを「引きつける」という動詞である。
メロメロ → Attract
日本語名は心を奪われた結果の状態を、英語名は相手を引きつける働きを前に出している。技名を入口にすると、attract・attractive・attractionという語のつながりも見えやすくなる。
attractは「こちらへ引きつける」
attractは、人を場所へ呼び寄せたり、注意や関心を向けさせたりする語。魅力だけでなく、光、音、価格、催しなどが人や注意を引く場合にも使える。
The event attracted many visitors.
→ その催しは多くの来場者を引きつけました。
The bright sign attracted my attention.
→ 明るい看板が私の注意を引きました。
attract visitors、attract customers、attract attentionのように、「何を引きつけるか」をすぐ後ろに置ける。
be attracted toで「〜に引かれる」
attractを受け身にしたbe attracted to ...は、「〜に引かれる」「〜に魅力を感じる」。人への恋愛的な関心にも使えるが、考え方、商品、場所などにも広く使える。
I was attracted to the idea.
→ 私はその考えに引かれました。
Many customers are attracted to the simple design.
→ 多くの客が、その簡潔なデザインに引かれています。
toの後ろに、関心を向ける相手や物を置く。技のAttractを「相手を引きつける働き」と捉えると、この受け身表現も覚えやすい。
attract・attractive・attractionのつながり
3語は、品詞を変えながら同じ「引きつける」という中心イメージを共有している。
attract(動詞)→ 引きつける
attractive(形容詞)→ 人を引きつけるような、魅力的な
attraction(名詞)→ 魅力、引力、引きつけるもの
It is an attractive idea.
→ それは魅力的な考えです。
One attraction of the plan is its simplicity.
→ その計画の魅力の一つは、分かりやすさです。
動詞のattractから、形容詞を作る-ive、名詞を作る-ionへ広げると、ばらばらに暗記せずに済む。
tourist attractionは「観光名所」
a tourist attractionは、多くの観光客を引きつける場所や催し、つまり「観光名所」「観光スポット」。attractionが「魅力」という抽象的な意味だけでなく、人を引きつける具体的なものも表す例である。
The castle is a popular tourist attraction.
→ その城は人気の観光名所です。
appealとの違い
appealにも「人の心を引く」「魅力」という意味がある。ただし動詞では、通常appeal to 人の形を取る。
The product appeals to young customers.
→ その商品は若い客の心を引きます。
The idea has broad appeal.
→ その考えには幅広い魅力があります。
attract customersは客を実際に引き寄せること、appeal to customersは客の好みや心に訴えることを表しやすい。意味は重なるが、文の形が違う点に注意したい。
ゲームでは相手をメロメロ状態にする
現在のメインシリーズの「メロメロ」は、相手をメロメロ状態にする変化技。相手が使用者と異なる性別の場合に働き、同じ性別の場合や、どちらかに性別がない場合は失敗する。
命中率は100だが、性別などの条件を満たさなければ効果は発生しない。「当たるかどうか」と「対象に効果があるかどうか」は別の条件である。
行動できるかは毎回決まる
メロメロ状態のポケモンは、技を使おうとするたびに50%の確率で行動できなくなる。必ず止まるわけではなく、行動できる場合もある。
メロメロ状態になる
↓
技を使うたびに判定
↓
50%で行動できず、50%で通常どおり行動
この仕組みは、相手の気持ちや注意を自分へ引きつけて行動を迷わせる、というAttractの語感とも結びつけて理解できる。
交代すると状態は終わる
メロメロ状態は、状態になったポケモンか、メロメロにした相手のどちらかが交代するなどして場を離れると解除される。どくやまひのように、交代後も残り続ける状態ではない。
また、特性「どんかん」を持つポケモンには効かず、「アロマベール」で守られている場合も防がれる。テラレイドバトルのボスポケモンもメロメロ状態にならない。
世代差を混ぜず、現行の仕組みを見る
「メロメロ」は第2世代から登場している。作品や世代によって、関連する特性や対戦形式の細部は変わってきた。
この記事では、現在のメインシリーズで共通して押さえたい「異なる性別が条件」「行動できないことがある」「交代で解除」「特性などで防がれる」という仕組みに絞っている。過去作品の細かな例外を現行仕様として混ぜないことが大切である。
日本語の「メロメロ」は結果の状態
一般の日本語で「メロメロ」は、人や物に夢中になり、強く心を奪われている様子を表す。恋愛の相手に使われることが多いが、孫、動物、好きな作品などにすっかり夢中な場合にも使える。
彼は子犬にメロメロだ。
→ 子犬に心を奪われ、夢中になっている。
自分を保てないほど強く引かれている、という結果の状態が言葉の中心にある。
英語Attractは「引きつける働き」
Attractは動詞なので、焦点は「魅力を感じた状態」よりも、相手の注意や関心をこちらへ向けさせる働きにある。
メロメロ → 心を奪われ、夢中になった状態
Attract → 人や関心をこちらへ引きつける働き
技の効果を見ると、日本語名は相手に起きた結果、英語名は使用者が相手へ及ぼす作用を表しているように読める。これは語の意味と技の効果から読み取れる違いであり、名前が決められた理由そのものを示すものではない。
Charmとの重なりと違い
「あまえる」の英語名Charmも、魅力に関わる語。ただしcharmは、人を喜ばせたり心をつかんだりする魅力や、その魅力で相手を引きつけることを表しやすい。
attractはさらに広く、催しが来場者を集める、看板が注意を引く、磁石が金属を引く、といった場面にも使える。人の魅力に限らず、「何かをこちらへ引く」という動きが中心にある点が違う。
語源にも「引く」がある
attractは、ラテン語の「〜の方へ」を表す要素と「引く」を表す語にさかのぼる。現代英語でも、attract attentionは注意をこちらへ引き、attract visitorsは訪問者をこちらへ呼び寄せる。
中心に「引く」を置けば、attractiveを「引きつける性質がある」、attractionを「引きつける力・もの」とつなげて理解できる。
まとめ
「メロメロ」は英語でAttract。attractは、人、注意、関心などを「引きつける」という動詞である。
attract → 引きつける
be attracted to ... → 〜に引かれる
attractive → 魅力的な
attraction → 魅力、引きつけるもの、観光名所
ゲームでは、異なる性別の相手をメロメロ状態にし、相手は技を使うたびに50%の確率で行動できなくなる。交代すると解除され、特性などで防がれる場合もある。
日本語名が「夢中になった結果」を描くのに対し、英語名は「相手を引きつける作用」を表す。Attractから語の家族を広げると、技名だけでなく日常の英語にも使える学びになる。